カメカメ日記

メカメカ好きで、走るとカメカメな筆者が綴る日記

2008年 オイルの旅

「自分にぴったりのオイルとは?」
オートバイに愛情をたっぷり注ぐ者誰もが一度は悩むのではないのだろうか。

夏休みのツーリングから帰ってきて、前回のオイル交換から3,000kmを超えたのでオイルを買いに行った。ホンダ純正の"G3"をしばらく使用していたのだが、"G3"の粘度が10W-40から10W-30に変わっていた。パッケージの印刷ミスじゃないかと目を疑ったがホントのようだ。

数年前まで私はさまよえる旅人であった。
広告や雑誌の記事や他人のすすめでそれこそ とっかえひっかえオイルを試した時期があった。そもそもなぜそうなったかと言うと、オイル交換した直後トラブルに見舞われるケースが多々あって、ホントはオイルのせいでは無いにしろオイルに対して疑心暗鬼になってしまったからである。

【ケース1】灼熱の夏、渋滞で突然プスンとエンジンが止まった。暫くしてエンジンが冷えると何事も無かったようにエンジンがかかった。「これって世に言う熱ダレ?」

【ケース2】これまた暑い夏の日、ガソリンスタンドで給油後エンジンをかけようとするとスターターの空回り。「昨日オイル交換する前まで大丈夫だったのに...」

【ケース3】ある高級とされるオイルに交換してからというものやけにオイル消費量が増えていった。と思っていたらだんだん症状が悪化し1回ツーリングに行くだけでUPPERからLOWERレベルをきってしまうほどに。オイルを別の銘柄に変えても戻らない。結局、エンジンを空けるハメに。どうもオイル下がりのようで、シール類に結構ダメージが...金属の異常な磨耗やスラッジ等は驚くほどなかった。
「ゴム部品とオイルの相性ってあるのかしらん?」

【ケース4】さすが高級オイル!交換後ガシャガシャと言っていたメカノイズがピタリと止んだ。のもつかの間、1,000Kmも走らないうちにまたメカノイズが...
「これじゃ前のオイルとおんなじヤンケ!」

とこんなかんじか。
そもそもオイルというのは使ってみてもその効果がオイルに起因するのかどうか分かりづらい。オイルの銘柄もあまりにも多くどれがいいのか分からない。ポリマーだのエステルだのレースで培ったなんたら、だの宣伝文句には訳の分からん文句ばかりで説得力が無く、そのくせ缶にも内容物の記載って詳しく載っておらずいったいユーザーはどうすれば...

私のオイルの旅に終止符を打ってくれた記事があって、「悩んだら純正」 だった。「メーカーは純正オイルで車両開発する」らしい。なるほどそうかもかも知れないと思いオーバーホールを期に純正を使うことにした。みっちり純正を使っていると他の銘柄を使ったときの違いも分かるかもしれない。
入手性も一番で街のバイク屋さんからホームセンターでも売ってる。入手性って案外重要視していて距離で交換周期を管理しようとすると、すぐ売っていないオイルだとズボラな私は何週間も乗れなくなってしまう。

"G3"を選択した訳はS9とどちらにするか迷ったが(どちらも10W-40だったと思う)、JASO規格はMBが低摩擦性が高く小排気量車や、高回転多用のスーパースポーツ向きということでMAを選択しG3にした。
これまでの大きなトラブルは厳冬期のクランキングがしんどくてセルクラッチを壊してしまったこと(過去の記事)でこれには5Wとか0Wのオイルが無いかなと探していた。

しかし、今回新たなオイル探しの旅が始まった。
今回のホンダオイルのモデルチェンジ?でG3は10W-30となった。ホントはこれも試してみたいと思ったのだが、空冷大排気量エンジンに30はつらいのでは?と思い最初のMAの選択をあっさり捨て去り、10W-40/MBの"S9"を選択した。HPにも『高年式の大型空冷エンジン向けオイルです』とあるじゃないか。冬までこれでがんばってみたいと思う。冬にはもっと低粘度を探してみたい。

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