カメカメ日記

メカメカ好きで、走るとカメカメな筆者が綴る日記

ステアリングヘッドは完調か?【締付編】

おだやかな天気だ。
風がないと部品へのゴミの進入の心配が少ないので絶好のメカメカ日和と言えよう。

ということで、本日はステムを取り付ける。

まずはグリスを一切付けずにドライ状態で組みつけてみた。
こうすると、ガタゼロが分かりやすいと思ったからだ。
分解する前の締付位置をマーキングしてあるので、それを参考にする。

一番最初にステムナットを手でいっぱいに締め込んでみる。
意外にも最初のマーキングより1/4程度手前で止まった。
ステムを左右に揺り動かした後ナットを回してみると、
ベアリングが収まってくるのか、また少し締めこめる。
もう回らないかな?
と思って今度は揺り動かしだけでなく上下に体重を少し掛け揺さぶってみると、また少し回る。
そんなことを繰り返しているとようやく回らないところまできた。
手だけで回して、工具は一切使用していない。
この位置でまたマーキング。ここまでは締めてもいいという印。
ちなみに最初のマーキングより3°~5°位手前の位置か。
参考に最初の位置まで締めてみる。
手じゃ回らないので引っ掛けスパナを使って閉めてみると、
ステムがスムースに動かずゴリゴリした感触だ。ここまでだと明らかに締めすぎだ。

ようやくベアリングにグリスを付ける。
グリスはワコーズのマルチパーパスを使用。
時間を掛けてじっくりエアを追い出すように塗りこんでいった。
写真は塗ってる途中でグリスまみれの図。カメラもグリスまみれ(笑)

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ドライの時と同じように締めこんでいく。
同じ手順で締めこんでいくとドライ状態と同じ位置で止まった。
このままでは走り出してからガタが出ないか?というシロウトの根拠の無い不安から、
『吉村誠也工具の話』に出てたハンマードツキ法も実践してみた。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/G/Gusso/20010101/20010101002640.jpg

写真のようにチョット大き目のゴムハンでステムの下側を叩きながら締める。
吉村さんのコラムでは一発ゴン!と叩いてから締めこむと書いてあったが、
怖いので、コンコンと叩きながら締めこんだ。
最初はおっかなびっくりでコンコンがコンッコンッ...最後はコーン、コーン...
(この表現分かるかな?)
締め方も予めナットに手を掛けて少し力を入れといて叩くというやり方をした。
するとどうだろう。
もう少し回ったではないか。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/G/Gusso/20010101/20010101002650.jpg

写真のステムシャフトの上端面手前のケガキが基準。
ナット上の右、ミドリのマーキング側の線が最初緩める前の位置。左が本日手だけで閉めた線。
ハンマードツキ法だともう少し締めこまれた。

始めに「ガタが無い範囲で最も緩く」を目指したのだが、
その言葉に対しては少し締め過ぎなのかも知れないが、ステム単体ではスムースに動くし、ガタも無い。走り始めてからガタがすぐ出ないか少し観察してみよう。

前々回の記事でいろんなやり方があって分かりづらいと書いたが(過去の記事)
ああなるほど、みんないろんなことを実践して経験的に
自分のやり方が出来ていくのだろうなと実感した。
私はなんとか数値で捉えられないかとダイヤルゲージ法を考えたが、
あれは最後の確認だけにしか使えないようだ。

次回は全組み上げだ。