カメカメ日記

メカメカ好きで、走るとカメカメな筆者が綴る日記

クタクタになるまでワインディングを走りたい【後編】


朝、

天気予報では晴れる予報であったが、厚い雲が山にかかっている。
ビーナスライン・・・どうですかねぇ・・・」
ホテルのフロントマンも心配してくれた。

松本からヘアピンをいくつも走り一気に標高を上げる。
途中、怪しい雲行きになったりしたが、
ビーナスライン起点の美ヶ原につく頃にはすっかり晴れ上がっていた。
実にすばらしい山々が目の前に、眼下には雲海が広がる。
なるほど雲の上に出たということか。

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標高が2000m近くになる高地ではキャブがグズるのを覚悟していたのだが、
よどみ無く吹け上がる。
「テンキカイセイナリ、マシンカイチョウナリ、ワレシアワセナリ」
草原の丘の中を走り、白樺湖に着く頃にはすっかりココロ満たされた自分に気が付いた。

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白樺湖から麦草峠十石峠を抜け埼玉へ、
いったいいくつのコーナーを抜けただろうか。
まるで人生のように、苦境を避け、思い描いた逆のコースを走った訳だが、
クタクタになるまでワインディングを走り終え
すっかり満たされた気分になっていたのであった。

「悪くない、こんなツーリング。こんな人生」